第二訓 『風が強い日は大抵向かい風』

11/22
前へ
/246ページ
次へ
そして学校につきバスから降りた一行だが学校はやけに騒がしかった。 『なんだなんだ、まだ春だからって頭も春な奴等が沸きすぎだろ』 顔をしかめつつ雀はブツブツと呟く。 一方三人娘はその内二人は苦笑し一人は明らかに嫌そうな顔をしていた。 流石に自分以上に顔をしかめている三人に疑問が浮かんだのか 『どうした『おはよう!なのは、アリサ、すずか!』・・・ぁ?』 と問いかけるがその途中で他の誰かの声に掻き消された。 そして雀がその声がした方向を見た時、彼の思考は止まった。 そこにはかなりのイケメンがいた。 1つの乱れもない綺麗な銀色の髪を腰まで伸ばし、その目は真っ赤でキリリとして顔立ちはこの世の者とは思えなかった。 それがなのは達に話しかけている。周りに女の子を纏わせながら。 (え?ナニアレキイテナイ) 目をぱちくりさせながら目の前の光景に唖然とする雀。 (え?例えばあんなキャラいたっけ?つか誰?) 『その問いに答えよう』 『うおっ!?』 雀がそんなことを考えていると不意に横から声がかけられ驚きその方向を見て更に驚いた。 『お前は・・・エーカー!』
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

237人が本棚に入れています
本棚に追加