緋色の小鳥のお話

第一訓『主人公が少し優しくするとコロッといくのはｷﾞｬﾙｹﾞだけ』

『じゃあまた帰りにねー！』

茶色のツインテ少女・・・『高町なのは』とその他二名が先に学校の中へと入っていく
それを彼・・・『朱鳥 雀』は手をヒラヒラと振りながら見送り・・・

『はぁ・・・』

と大きなため息をつき教室へと歩き出しながら彼は自分のおかれた状況を整理する。

(どうやら元々この世界に俺は両親を亡くした俺として存在していたらしい。
そして身寄りのなくなった俺の世話役をかったのがご近所の高町家である。
そして俺は現在小学6年生の普通な男の娘で立ち位置は『高町なのは』の兄貴分・・・ねぇ・・・)

とそこで他の学生から見えない所に行き

『めんどくせぇなオイ!!』

と壁に拳を叩きつけながら聞こえないように叫ぶ。

『アレか？もしかして俺TUEEEEE!!とかあんの？冗談じゃねぇよ！てか介入不可避なんじゃねーのコレェェェェ!!』

一通り叫んだ後落ち着いたのかさっさと教室に向かい始める
そしてそんな彼はあることを胸の内に誓った

『ぜってー戦わずにのんびり生きてやる』

と。