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「じゃあ次の質問だ」
「どんと来い」
次の質問の内容は……。
「何故神姫は全て女性型なんだ?」
だそうだ。
「ほぼ全て神姫はマスターに忠実と聞く。多少の反発はあれどマスターの命令を全く聞かない神姫はほとんど居ないそうじゃないか」
「まぁ、そうだな」
言うことを聞かない神姫はマスターからリセットされることが多いことを大地はネロに隠した。
「その命令に忠実なのを悪用して性欲を発散させる輩が多いそうじゃないか」
「……まぁな。全否定はしないが、肯定は無理だな」
「それは神姫が女性型なのに原因があると思うんだ。男性型ならこんなことは無い筈だ」
ネロの意見はもっともである。
だが、と大地が口を開いた。
「もし、逆だったら?」
「何がだ?」
「女性型にしたんじゃなくて女性型じゃないといけないとしたら?」
「……どういう意味だ?」
「知ってるか?AIってのはみんな根っこは同じ、人間の脳を参考に作られてんだ」
「あぁ、それがどうした?」
「AIは共感脳っていう脳を参考に作られている」
「ふむ」
「その共感脳は女性の脳のことなんだ」
「なんだと?」
神姫のAIも勿論共感脳を参考に作られている。
「脳が女なら体も女になるのは当然だろう?」
「成る程な」
また一つ、ネロの疑問が溶けた。
「で、他に質問したいことはあるか?」
「いや、今のところこれだけだ」
「おう、また聞きたい事があるなら言えよ?」
「あぁ、ありがとう、マスター」
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