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「だー、やっと帰ってこれた」
「自業自得だ。むしろツケを全部払えて良かったじゃないか」
現在6時半。
学校の課題をやり忘れたまま放っていたらいつの間にか溜まりに溜まり、とんでもない量になっていたのだ。
頼みの綱である犬飼も用事があると言いさっさと帰ってしまったため、教室で一人寂しく課題の処理をしていたらこんな時間になってしまった。
「手伝ってくれても良かったんだぞ?」
「自分の尻は自分で拭け。あたしは知らん」
「あー、飯作る気力わかねー。カップ麺でいいか……」
ダルい体を起こし、キッチンの一角に置いてあるカップ麺を取り出す。
蓋を開け、お湯を注ぎ、蓋を閉め、3分待つ。
あっという間にラーメンが完成した。
「やれやれ、カップ麺を考えた奴はつくづく天才だと思うね」
「当然だ。何でも一番初めに考えた奴が一番頭が良い」
「知ってるよ」
そう言ってカップ麺を胃に流しこんだ。
…………
「やべぇ、超眠い」
「はぁ?まだ8時だぞ?」
「けどもう今日やること特に無いし、たまには早寝するのも悪くはないだろ」
「マスターがそう言うなら止めはしないが……」
「よし寝るお休み」
布団に潜りこむとすぐさま睡魔が襲ってきた。
ネロが何か言っているような気がしたが、遠のく意識に飲まれて消えた。
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