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…作業着姿の男性?
ダレ?
「あっ、あの!平気やから!」
知らない人に手繋がれて私どこに連れていかれようとしてるの!?
怖くなって手を振りほどいた!
作業着の男は「はぁっ?」って少し怒ったような声で私の方を向いた
「あのな、あんな道の真ん中で泣いてたら注目のまとだろ!?そんなに見られたかった?」
「や、やまがみ…さん?」
それは意地悪な隣人、山上さんだった。
「ウサギって目赤いからさらにそっくりだな」
山上さんは、意地悪な笑顔で私の頭を撫でた。
「ほら、もうすぐ巣に帰れるぞ?帰って飯でも食べてぐっすり寝る!」
「巣って…家やし。」
この人はどこまで私をウサギとして扱うんだ。
「言い返せる元気はあったな」
「えっ…」
「まぁ、何があったかは知らねえけどさ。泣くなら家にしろよ?」
「うっ…」
なにも言い返せずにいたら「ほら、帰るぞ」ってまた手を繋いで少し足早に家に向かって進んだ
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