変化

12/19

1604人が本棚に入れています
本棚に追加
/242ページ
明日の課題をしてしまおうかと思ったけど、山上さんが言っていたように電話をしたくなって、親友のいっちゃんに電話をかけた。 『ひなー!いつになったら電話してくるんか待ちくたびれてたんやで』 「えっ…ごめん。いっちゃんも忙しいやろうと思ったら電話できひんかった」 『あーほー!早速都会に染まってもたんやないかと、思ったわ~』 あははっと明るいいっちゃんの笑い声は、私の中の寂しさをすぅ~っと消していってくれて 「いっちゃーん!ちょい、聞いたって!」 私はたまっていた愚痴と、センパイへの不満を全て凄い勢い で話しまくった。 『は、ははっ…久々にひな、マシンガンみたいに喋ったなぁ』 一通り話終わったときには私は軽く息切れ。 いっちゃんは私の話を遮ることなく全部聞いてくれて、 『こんな短い間に色々あったんやなぁ。ひなにしたら頑張ったんじゃない?』 って言ってくれたから嬉しくてじんわり涙が滲んだ
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1604人が本棚に入れています
本棚に追加