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『センパイのことは私がどうこう言えないから、あんたが聞いてみたら?それより…私はその隣人が気になるっ!』
「へっ?隣人?」
いっちゃんが電話越しに興奮しているのがわかった。
『どんな人なん?男前?ええなぁ!泣いてるところ手繋いで帰ってくれたなんてさぁ!こんな田舎じゃありえへーん!』
「山上さんはなぁ…意地悪やで。いっつも私のこと【ウサギ】って呼んでからかうし。なんか目付きも…鋭いって言うかなぁ。あっ!獲物を狙うオオカミみたいやねん!」
『オオカミ?それなら、ひなはそのオオカミに狙われたウサギなんやなっ?あはははっ!』
例え方が悪かったかな?
でも、ほんとにそんな感じなんだよね。
形のきれいな切れ長のグレー色をした目。
明るめの茶髪…
意地悪言うときの口もなかなか…
『…ひな?あんた何妄想してんの?』
「はっ!ち、違うねん!どんな顔やったかなぁって思い出しててん!」
私、一瞬山上さんのことをカッコいいって思いかけた!?
ダメダメ!センパイ、ごめんね!
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