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しばらくいっちゃんと、お互いの学校のこととかを話して電話を切った。
なんだろ。重かった気持ちがスッキリしてる
「電話してよかった」
山上さんに言われなかったら、もうしばらく電話してなかったかもしれない。
そんなことを思いながら、なんとなくベランダに出て空を見上げた。
相変わらず見えない星。
何となく空気も違うし。
「んっ!がんばらなあかんなっ!」
気合いを入れるために両頬をパンッと叩いたら
「ぶははっ!」
隣の薄い壁の奥から笑い声がした。
「電話、ちゃんとしたか?ウサギ~」
「山上さんっ!?」
さっきいっちゃんとあんな話をしてたからかドキッとした。
「ウサギ~、聞いてる?」
声のする方からふわりとタバコの煙と匂いがした。
「きっ、聞いてる。電話したらなんか…スッキリした。」
「そかそか。そりゃぁ良かったデス。」
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