36人が本棚に入れています
本棚に追加
だけどこんなのもう、イヤだ。
もう、誰も傷付けたくないし、
失いたくない。
ナオトにも、失って欲しくない。
だから、ちゃんとあの頃の自分と向き合って、前に進まなきゃーー…って、
やっと思えた。
4年立って、やっとそう思えた。
「…ねえ?気付かない?」
「ん?」
「…あたし、ひかりさんに話して気付いたの」
そう。
それはいつだって…
自分でも気が付かないほどに
当たり前の事だったから
「ナオトが好きだったんだよ」
誰よりも…何よりも…
世界の中心はいつもナオトで……
あの頃から時間が止まったままなのは…
ひさ君を傷付け、失ったからじゃない。
ナオトを傷付け…
そして、失ったからなんだってー…
あたしは、いつから
気付いていたのーー…?
最初のコメントを投稿しよう!