命の重さ

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いつの間に、眠りに落ちたのか… インターホンの音で目を覚ました。 起き上がると体が重く、頭も痛い。 ガチャー… ドアを開けると息を切らしたナオトがそこに居て、あたしを見るなり肩を大きく撫で下ろした。 「…ん?」 「ハァハァ…ん?じゃねぇよ!」 「え?」 「電話しても出ないから、ハァハァ…ハァハァ…」 「……それで急いできたの…?」 意味が分からなくて首を傾げると、すごい怖い目で睨まれ、 「……お前、マジで意味分かんない」 ダンッ!!と、拳をドアに叩きつけた。 「……ッッ」 「人の事、なんだと思ってんの?」 「………」 「人が心配して来てみりゃ… 寝惚けた顔で出て来やがって…」 「………」 「………」 キーーンと頭の奥が痛い。 「………」 「………」 「…とりあえず、入れてくれる?」 「………」 「それとも、外出る?」 もう一度大ききく息を吸い込み呼吸を整えると、屈んで俯むくあたしの顔を覗く。 その視線から逃げるように、体を避け中へ通した。 「……散らかってるけど…どうぞ…」
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