434人が本棚に入れています
本棚に追加
/175ページ
『たくみさん、これから時間ありますか?』
『え…。まぁ、ヒマだけど…』
『じゃ、これからデートしましょ?』
時が止まった。
いや、錯覚だってわかってる。
わかってるけど、確実にオレの中の時は止まっていた。
わかってる。
「デート」
それが、言葉の綾だと言うことは。
だって、タケフミくんは、イタズラっぽい笑顔をしているから。
だけど、オレはビックリしすぎて
『でーと?』
声が裏返った。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
さっき、薄っすらと赤くなった頬は
もう、耳まで真っ赤になっている。
『たくみさん、真っ赤w
それより、早く行きましょ!』
最初のコメントを投稿しよう!