気になるヤツ

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『たくみさん、これから時間ありますか?』 『え…。まぁ、ヒマだけど…』 『じゃ、これからデートしましょ?』 時が止まった。 いや、錯覚だってわかってる。 わかってるけど、確実にオレの中の時は止まっていた。 わかってる。 「デート」 それが、言葉の綾だと言うことは。 だって、タケフミくんは、イタズラっぽい笑顔をしているから。 だけど、オレはビックリしすぎて 『でーと?』 声が裏返った。 めちゃくちゃ恥ずかしい。 さっき、薄っすらと赤くなった頬は もう、耳まで真っ赤になっている。 『たくみさん、真っ赤w それより、早く行きましょ!』
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