2-高校生は

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------------------- ドアが不意にノックされた。 いつの間にか寝ていた私は、何時かも分からない。 「翡翠?オレだけど…」 ノックしたのはお兄ちゃん。 静かにドアをあけると、困った顔で立っていた。 「……何?なんかあった…」 「クラスメイトさんが、来てるよ」 クラスメイト?なんで? 「ちょっと待って、今何時?」 「夕方の4時だよ」 やはりカーテンを閉め切ると日の光が見えないので、時間感覚が狂う。 もう次の日になっていたなんて。 それよりも、なんでクラスメイトが来たの? 「…悪いけど、返ってもらって」 「それが、大事な用事らしくて、どうしても会いたいんだってさ」 「じゃあお兄ちゃんが聞いて来て…」 「翡翠を見たいんだってさ」 …非常に困った。強情な人達が来たな。 仕方なく私は必要最低限の身支度を済ませ、玄関に向かった。
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