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ドアが不意にノックされた。
いつの間にか寝ていた私は、何時かも分からない。
「翡翠?オレだけど…」
ノックしたのはお兄ちゃん。
静かにドアをあけると、困った顔で立っていた。
「……何?なんかあった…」
「クラスメイトさんが、来てるよ」
クラスメイト?なんで?
「ちょっと待って、今何時?」
「夕方の4時だよ」
やはりカーテンを閉め切ると日の光が見えないので、時間感覚が狂う。
もう次の日になっていたなんて。
それよりも、なんでクラスメイトが来たの?
「…悪いけど、返ってもらって」
「それが、大事な用事らしくて、どうしても会いたいんだってさ」
「じゃあお兄ちゃんが聞いて来て…」
「翡翠を見たいんだってさ」
…非常に困った。強情な人達が来たな。
仕方なく私は必要最低限の身支度を済ませ、玄関に向かった。
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