2-高校生は

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「あ、こんにちは!翡翠ちゃん!」 玄関を開けると、男女が4人立っていた。 お兄ちゃんが中にどうぞ、って言っても外にいると言っていたらしい。 「…こんにちは、何の用?」 「あ、これね!先生に渡されたプリント!連絡事項が載ってるから見ててね!」 「ありがと、じゃあ…」 「あーーっ!!!ちょっと待って!!」 玄関を閉めようとすると、止められた。 早く部屋に戻りたいのに。 「まだ何かあった?」 「あのね、あたし達、翡翠ちゃん学校で待ってるね!明日、来てね!」 最初から人を名前呼びか…。 まぁここらへんではそうなのかな。 いやそうじゃなくて。 「あのさ、私は友達なんていらないし学校も行く気ないから。」 出席日数は足りるように行くけど。 それだけ言うと、玄関を閉めた。 あーーー!!って声が聞こえてたけど、躊躇なく閉めた。 1人の女の子しか喋らなかったけど、なんでそんな私に構うんだ。 なんで学校に来い、なんて言うんだ。 正直、うざったい。
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