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あーーーー!!って叫ぶ女の子以外、私に喋ってる人いないし。
ホントは迷惑だって思ってるんじゃないの?
どーでもいいけど、ホントしつこいな…。
「お前らお待たせしたな!
班決めするぞー!!」
やっと1時間目。
担任が班決めの準備に取り掛かる。
皆はもうグループを作っていて、
…あの男女5人組は、私の所に遠慮なしに来た。
「よろしくね、翡翠ちゃん!
あ、あたし樹山 瑞波【きやま みずは】っていうから!」
あのよく喋る女子は、樹山さんっていうのか。覚える気は別にないけど。
「あの…騒がしくてごめんね?
私は百枝 弥生【ももえ やよい】っていうの、よろしくね。」
樹山さんよりは、大人びてるな。
男子を見ると、1人は寝てるし、1人はなんか…樹山さんに似てるし。いや、クローン?
「ん?オレ、ガン見されてる?」
「いや…随分と樹山さんに似てるなって…」
「あ!!ズルい瑞稀!!翡翠ちゃんに興味持たれるなんて!!」
「うるせー瑞波!!
あ、オレは樹山 瑞稀【きやま みずき】。
そこのうっさいのと双子だから!」
道理で似てるはずだ。それにしても似過ぎでしょ。
性格も。
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