3-始まりの合宿

8/15
前へ
/40ページ
次へ
夕食は思ったより立派で、 なんとバイキング形式。 私の隣には、皿いっぱいに盛り付けた樹山さん。 「?どしたの、翡翠ちゃん。 あたしの食べたい?」 「いや、いらない…。」 そんなに食べたら、私なら絶対気持ち悪くなる。 だから、最低限に抑えている私には、見るのだけでもお腹がいっぱいになりそうだ。 「………………」 そんな中、私を遠慮なくじーーーっと見てきている赤木に、限界を感じて怒鳴った。 「…さっきからなんなの? そんなに私に何か言いたいことあるの?」 「いや…」 先程とは違って、大人しい。 というか、怒ってるような寂しそうな、何か言いたげな表情。 だが、私は特に気にならずに食べ続けた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加