3-始まりの合宿

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「「「うぇーーい!!海だー!!!」」」 樹山双子と、赤木が海を見た、始めの一言。 「もう他の班は遊んでるみたいだし、私達も行こうか!」 ゆるやかに班を仕切ってくれる百枝さん。 海、といっても、まだまだ入れる季節ではないので、 足だけ入って遊んだり、ボートでゆっくりしていたり、砂浜で遊ぶ人が殆どだった。 私はシートをひいて、パラソルをたててから1人でスマホでチャットをしている…つもりだった。 隣には、皆を見ているだけで楽しそうな百枝さん。 「百枝さんは、遊びに行かないの?」 「うん、それも楽しそうだけど、翡翠ちゃんとお話したくて。ダメかな?」 めんどくさい。 そんな言葉は、何故か百枝さんには言いづらかった。 というか、有無を言わせない雰囲気…。
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