1-序章

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なんの感想もなく、家に入り、自分の部屋に行く。 あるのは、必要最低限の家具と、パソコン。 これさえあれば、私はいい。 わざわざ建てた家だから、中も綺麗だし、困った事はないだろう。 「翡翠、明日から学校だよ! ちゃんと行けるの?」 「…お兄ちゃん。私、高校生だから。行けるに決まってるでしょ」 「…うん。大丈夫だな! 同じ高校だけど、オレは朝、用事があるから先に行ってるな。」 短く うん。とだけ返す。 妙にハイテンションな親も兄も妹も。 うるさいだけだ。
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