1-序章

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荷物は先に業者に頼んでたから、大きい仕事もない。 私は部屋で段ボールの始末をしていた。 …中には、中学の頃の教科書。 「………あ、」 ザワザワとする心を抑え付け、慌ててその段ボールごと部屋から投げて追い出す。 「!?おい、どうしたんだ!? なんか物でも落ちてたか?」 結構大きな音がたってたみたいで、また兄が来た。 「…ッこれ、捨てといて…」 「?…分かった」 それだけ言うと、また部屋に戻る。
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