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そう言えば、帰神っての能力はどうなるんだろ。あと、殺されるみたいだけど…
「あ?、そのあたりは心配しないで。帰神ってのは何がなんでも負けない神だから。勝者が出たから敗者が出るとは限らないからね。それで、あなたの待遇ってやつは、私から貴方に未来予知、私だけの特別能力ほんとは神様だけなんだけど、半神の貴方でも帰神なんだから使えるでしょ。すべての可能性、そして未来が見えるからね、多用しないようにね」
「お、おう。分かったぜ………。それにしても、覚醒っていってもあまり変わってないように見えるぞ。後、殺されはしないのな。」
「まね。せーのっ!」
ゴツンと辺りに音が響いた。彼女………神の頭と俺の頭が変なスピードでぶつかった。かなりゆっくりと。痛くもないし、こんな音が鳴るとは思えなかった。
「……ッ?痛っ………。」
「……………………………こっちのが痛いわよ!いててて………情報と、能力、頭に送っといたから。」
「……………なるほどな、感じられない変化ってやつか………。そして、変革の知識、ってのも頭の中にある。これはあんたが入れたんじゃないんだろ?」
「………………ええ。覚醒して、それに私が衝撃を与えたから、かな。てかそろそろ異世界行ってきたら?」
なんかずっと頭を押さえながら喋ってる、そんな痛かったのかな……。取り敢えず、一通り理解もできた。後は、戦い方だけか。さっき貰った情報の中に色々入ってたからな。
「私が送ってあげる。変な世界に飛ぶ前に、あなたが想像してるような世界、行ってみたいでしょ?空中に放り出すけど。じゃ、頑張れ?」
そう、黒い笑顔を浮かべた神様を見た瞬間、あたりが反転した。
「ありがとよ、梨花。」
【ディレクシア】上空
「ここが、異世界の空か…………広いな、綺麗だな、澄んでいる………。いいな。」
落ちながら、すごいスピードで落ちながら俺はそう思った。ここが、俺が生きる場所、そして、生きなきゃいけない場所だと、確認した。
「俺は、もう縛られないからなああああ!!!梨花、お前のおかげだ!ずっと、見ててくれよ!」
いい終わった瞬間、俺は地面にめり込んだ。
【???】カオス周辺
「なーにが、ありがとう、梨花なのよ。私は梨花じゃないってのに。」
少しため息をついた。
「ふぅ。また、会わなきゃいけない人増えたな」
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