嫌われた天才の襲来ほど危険なものなし

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おされた。掛け声とともに押された。気がついたら変な場所にいた 「………ッ!新手の!?」 変な奴がいた。異世界ってやつに来て真っ先に距離を取る変な奴がいた 「……………ッ!?待て、お前……!!」 「…貴方は、追っ手じゃないんですね、良かった」 変な奴、だと思っていた奴は俺の、俺の妹だった。幻覚でも見てるんじゃないか、そう思って頬を抓る。痛い。 「…………人間、でしたか、二度目ですね、会うのは。取り敢えずさっさと説明しちゃいましょうかね、この人も向こうに送ったら、完全にこの次元、破壊できちゃうかもですし」 「り、梨花!本当に、梨花なのか!?兄さんだ、兄さんだよ!」 死んだはずの妹、その元気な姿を見れた、そう意識したら自然と涙がこぼれていた。 「えっ!?嘘!!貴方……帰神!?こんな力………ありえない………!」 「……り、梨花、何をそんなに………。」 「………ッ!そ、そうね、取り敢えず冷静に順序立てて説明しなきゃね」 (神説明中) 「…………梨花じゃないのか………。はぁ……」 一気に心に穴が空いた気分だった。まあ、でも、以前よりは少し元気になったというか、思いこみかもしれないけど、元気な姿っての見れただけで嬉しい。 「………あのさ、凹んでるとこ悪いんだけど、あんた、帰神ってやつだよ。感情かが爆発して覚醒したみたいなんだ………」 帰神………神のことなんて俺には全く興味もなかったし調べてないから全くわからない。 「んー、そうだね、帰神ってのは、簡単に言うと神様と鬼、悪魔と天使のミックス。見つけ次第殺せって全次元に通達されてたりするんだなぁ、まあ、覚醒したらあんたより強い奴いなくなるし。私は勝てるけど、ね。てか純潔じゃないみたいだね、帰神と人間のハーフみたい。」 整理すると神様と鬼の息子、鬼神ってやつと天使と悪魔の娘、戒天使ってやつのハーフが帰神ってらしい。そんでその帰神と人の子が俺みたいだ 「だからなんなんだよ、てかここ異世界なんじゃねえの?いや、見た目異世界だけれども。なんで説明役がいるんだよ」 (神説明中) 「…………あー、なるほど。つまり、異世界のゲートってやつは神が通ると自動的に転送、もとい転移されるってわけか。なんでこの場所かってのは…………謎なんだっけ」 「当たり前よ。ここ私の秘密の場所なのよ?」
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