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どれくらい経ったのだろう。 相変わらず周りは暗くて見えないし、時計の音も聞こえていた。 俺は大きな欠伸をしたあと、上半身を起こして黄昏ていた。 ただただ、黄昏ただけ… しばらくして、俺は立ち上がった。 何となく、歩いて見ようと思ったからだ。 そこで今更ながら気がついた。 俺は何も身につけていなかったのだ。 まぁ、暑くも寒くもないし、これだけ暗いと大丈夫だろう。 そう思い、俺は気にせず歩き出した。 とりあえずひたすら真っ直ぐに進む。 たまに足に何かが触れる。 触ってみて、大きかったり、重かったり、触り心地が嫌だったもの以外は拾ってみた。 中には布生地も落ちており、大きさ的に羽織ってみると、丁度着物みたいな感じになった。 裸だったから、少しはマシになったと思った。 その後もちょっと長い棒を杖の代わりに拾ったり、鎖のようなものがあったから、持てないものは鎖に繋いで引きずって歩いた。 かなりの物を拾ったと思うけど、重くてもう歩けそうにない。 俺はその場に勢いよく座り込もうとした。 けど、 お尻が地面を捉える事はなく、いつの間にか出来ていた穴に落ちていった。 今まで拾った物が鎖を伝い、俺を追い越して落ちていく。 次の瞬間には、その重さでさらに勢いを増して落下していった。
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