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それからそれから… 明るくなった為、暗い世界から拾ってきた物を見直す事にした。 最初は着ている布生地… よく見ると、着物じゃなくてバスローブだった。 てか何でバスローブがあるんだよ… 逆に恥ずかしいわ。 さて…気を取り直して、次は杖の代わりにした棒だな。 ……はて、何で棒の端に刃物が付いてるんでしょうか。 生前に似たような物があったな。確か薙刀だったはず… 持ち手は紅く、刃も紅い線が一本入っている。 鍔の部分には、金色の毛が巻かれていた。 カッコいいと思いながら、次の物を物色する。 そして見つけたのが、こちらの小さな木箱。 中には5つの指輪が入っていた。 デザインは1つを除いて全て一緒だが、何の宝石か、今いる世界の様に白い石がはめられていた。 残った1つが、漆黒の様に黒い石がはめられていたのだった。 昔から黒が好きだった俺は、1つしかない指輪を薬指に付けた。 付けた瞬間、キュッとサイズが縮まった気がするが、特に気にすることはなかった。 薬指に付けた漆黒の指輪を見ながら黄昏ている。
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