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遊哉の家は二人兄弟で、小学生の頃から5つ上の兄と2人で暮らしている。
なんでも、両親は2人を置いて駆け落ちしようとした際に事故に遭い、命は助かったものの、「2人に会う資格がない」とどこかで生活しているのだとか。
そんな両親の生存が分かるのは、月に一度兄の口座に送られてくる十分すぎる仕送りだけらしい。
遊哉の兄はずっと優しかった。
俺が小学生の頃、遊哉の家に遊びに行ったことがある。
その時も、すごく良い人だという印象が強かった。
…その兄が変わってしまったのは、遊哉が中学3年になったばかりの頃だった…。
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