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「お兄ちゃん、お兄ちゃん!!」
「ん~?どうした~、遊哉?」
昔っから、俺が何か困ったり、分からなかったりすると、お兄ちゃんが助けてくれた。
「でね、今日学校でね…!!」
「そっかぁ~、楽しいんだね、良かったね。」
学校の話を聞いてくれたのもお兄ちゃん。
「ご、めんね、あり、が、と…」
「いいんだよ、ゆっくり休んで…」
寝込んだ時の看病もお兄ちゃん。
「お兄ちゃん、大好きっ!!」
「俺も、遊哉が大好きだよ。」
大好きなお兄ちゃん。
たった一人の家族。
お父さんとお母さんは遠いところへ行っちゃったんだって。
でも、お兄ちゃんがいるから大丈夫。
この時の俺は、何も知らない純粋な小学生だったんだ…
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