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そうは言ったものの…
「総監督~、台本まだですかぁ~??笑笑」
「…遊哉も手伝ってー!!」
「あ~、俺、そういうのムリだわ。日本語下手だし…。」
「や、別に日本語苦手でもできるよ、だから手伝ってー!!」
以外と台本書きに手間取った。
もっとこう、簡単にできるもんだと思ったんだよなぁ…
…今の会話で誤解したであろう何人かの方々に言っておきます。
遊哉は決して帰国子女などではありません。
日本生まれ、日本育ちの生粋の日本人です。
「航??」
「…ん??何??」
「や、なんかボーッとしてたから~」
「何でもないよ。」
今は、部活が午前中に終わったので、教室で遊哉と二人で台本書きをしている。
「ねぇねぇ、航ぅ…」
「…っ?!」
遊哉は、たまにこうして机に臥せったまま顔だけを俺に向ける。
そのボーッとした瞳のうるうるな感じが何とも妖艶な色気を醸し出していて…
つい、動揺してしまう。
そんな色気全開のままの遊哉は俺を上目遣いで見ながら言った。
「…何??」
「俺、もう限界…」
「…?!な、に、がだよ…?!」
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