『瑞希、大丈夫(か)?』

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階段を下りてリビングの方に行くと ダイニングテーブルの上に 手紙がおいてあった 【瑞希へ 母さん、仕事に行ってくるから 適当に昼飯食ってね お金は置いておくから 母より】 「(適当にって…)はぁ……」 外に食べに行けってことっすかね 金もおいてあるわけだし… 金を取り、ソファーに座り テレビの音を聞く 気分でもなかったので 寝っ転がり、携帯を弄ぶ 雅)『瑞希!! ご飯食べないの? 体に悪いよ?』 龍夜)『そうだ お前昨日も食べなかったし』 〔食べる気しないんだから 仕方ないだろ〕 そう二人に答え、携帯を弄び続ける 雅)『また倒れるよ? この前もそれで 僕が変わったじゃないか』 そう、雅と龍夜は俺の体を使える 俺が寝た時、許可したとき、 弱ってるときにな… まっ、便利だけどな 〔でも誰にもバレなかっただろ 俺が演技したおかげで〕 俺は親にも学校の奴らにも、 多重人格であることも、 もう身体がボロボロなことも 誰にも言ってない ずっとこの演技を続けてる 龍夜)『俺らは お前を心配してるんだよ だからなんか食え、なっ?』 〔心配してくれなんて頼んでねぇ 俺の体だ どうしようと俺の勝手だろ よって食わない、もう喋りかけんな〕 そう二人にいい、 また携帯を弄びだした
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