Sigrect

7/16
前へ
/18ページ
次へ
全員の自己紹介が終わると、 担任は満足気な顔をし、教壇にたった。 「では、学級委員長は 雨宮時雨君に決まりましたー。 はい、みんな拍手」 学級委員長が、決まったからか 盛大な拍手が贈られる。 いや、ちょっと待って 「えっ!?なんで俺が」 「一番すべったからに決まってるだろ?それとも、お前はアレか。お前が、すべったときの、みんなのなま暖かい目を ウケた!、に変換しのか? 恐ろしくポジティブな脳ミソだな。 羨ましいよ、全く」 「あぁぁぁぁぁぁ、わかりました! わかりました!やりますから!」 「よろしい」 と、担任は満足気な笑みを浮かべる。 「では、次に委員会と係を決める。 学級委員長は、決まったから 副委員長2名と書記1名決めるか。 ほら、委員長。仕切ってくれ。」 ** 「疲れた」 「あっはっはっ!見たかったわ! 時雨のモノマネ!どんだけすべったんや!?え?俺がモノマネ指導したろか?それにしても、花子ちゃんええのお! いい性格しとるわ!」 「よくないよ! おかげで、雑用ばっか押し付けられるし!それに、蛍がくるまでの間 学級委員長だから、ってだけで 蛍の委員会の仕事も押し付けられるし!」 「なんの委員会なん?」 「・・・・風紀委員」 「俺も風紀委員やで!」 「本当か?あと、問題がもう1つ」 「なんや?」 「相沢夏希も風紀委員なんだよ」 俺のため息まじりの疲れ顔とは 正反対に、高天ヶ原がにんまり顔をする。 「2年楽しめそうやな!」 「全く全然!」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加