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全員の自己紹介が終わると、
担任は満足気な顔をし、教壇にたった。
「では、学級委員長は
雨宮時雨君に決まりましたー。
はい、みんな拍手」
学級委員長が、決まったからか
盛大な拍手が贈られる。
いや、ちょっと待って
「えっ!?なんで俺が」
「一番すべったからに決まってるだろ?それとも、お前はアレか。お前が、すべったときの、みんなのなま暖かい目を
ウケた!、に変換しのか?
恐ろしくポジティブな脳ミソだな。
羨ましいよ、全く」
「あぁぁぁぁぁぁ、わかりました!
わかりました!やりますから!」
「よろしい」
と、担任は満足気な笑みを浮かべる。
「では、次に委員会と係を決める。
学級委員長は、決まったから
副委員長2名と書記1名決めるか。
ほら、委員長。仕切ってくれ。」
**
「疲れた」
「あっはっはっ!見たかったわ!
時雨のモノマネ!どんだけすべったんや!?え?俺がモノマネ指導したろか?それにしても、花子ちゃんええのお!
いい性格しとるわ!」
「よくないよ!
おかげで、雑用ばっか押し付けられるし!それに、蛍がくるまでの間
学級委員長だから、ってだけで
蛍の委員会の仕事も押し付けられるし!」
「なんの委員会なん?」
「・・・・風紀委員」
「俺も風紀委員やで!」
「本当か?あと、問題がもう1つ」
「なんや?」
「相沢夏希も風紀委員なんだよ」
俺のため息まじりの疲れ顔とは
正反対に、高天ヶ原がにんまり顔をする。
「2年楽しめそうやな!」
「全く全然!」
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