転入

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椿「へー、あの“黒狼”八代目総長がなぁ・・・。先生になるから、銀髪やめたのか?」 蕾「まぁな。それより椿!!優樹がやられたってマジか!?」 椿「・・・あぁ」 あたしと桐は、その犯人を探すためにここに来たんだ。 蕾「そうか・・・。なんか犯人の手がかりとかあるのか?」 椿「・・・優樹がやられた場所が、“紅龍”の倉庫の近くってぐらいだ」 蕾「なら、ちょうどいいな!椿と桐のクラスに紅龍の傘下の“蒼龍”メンバーが二人いる。寮はちょうど、紅龍メンバーと一緒だ。だから、話も聞けるだろう!」 蕾もたまには役に立つんだな、そんなことを考えていると、蕾が何か思い出したように話し出した。 蕾「あ、そーだ!椿!言ってなかったけどここは今、女はお前だけだぞ。ま、お前は黒狼にいたし、家が家だから男ん中での生活は慣れてるだろ♪」 椿「・・・は?共学じゃねーの?んなこと聞いてねーぞ?」 蕾「いやー、最初は10人前後の女子が入学してくれたんだけど、1ヶ月もしないうちにみーんな辞めちゃって」 淡々と話す蕾。あたしは思わず蕾を睨みつけた。 椿「・・・それは、この学校の男どものせいって訳か?」 蕾「睨むなよ、怖ぇーよ!まぁ、多分な。喧嘩は至る所で起こるから危険だし、犯される危険もあるからなぁ」 桐「はぁあ!!?何だよ、それっ!!」 桐が側にあった机を両手で叩き、バンッ、と大きな音が室内に響いた。 蕾「・・・・・・俺達教師も、そーゆーことがないように守った。けど、毎日だから耐えられなくなったんだろうな」 苦しい顔つきをする蕾。 あぁ、だからあたしジロジロ見られたのか。確かに、あんだけ不良がいたら、いつ襲われてもおかしくないな。 悪いのは、この学校の腐った奴らって訳か。 蕾「・・・氷狼の名と炎狼の名、黒狼の名は有名だ。その名を狙って潰しにくる奴もいるかもしれない。バレないようにしろよ?」 椿「わかってるよ。それよりあたしらのクラスは?もう授業始まるんじゃねーの?」 蕾「あっ!時間忘れてた。ちょっと待ってろ」 蕾は急いで電話をかけ始めた。 そして、 ――――バンッ!! 理事長室のドアが勢いよく開いた。またもや、ノックなしで。 ?「蕾!転入生って・・・」 椿桐「「あ」」 入ってきた人と目線が合う。
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