148人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
椿「へー、あの“黒狼”八代目総長がなぁ・・・。先生になるから、銀髪やめたのか?」
蕾「まぁな。それより椿!!優樹がやられたってマジか!?」
椿「・・・あぁ」
あたしと桐は、その犯人を探すためにここに来たんだ。
蕾「そうか・・・。なんか犯人の手がかりとかあるのか?」
椿「・・・優樹がやられた場所が、“紅龍”の倉庫の近くってぐらいだ」
蕾「なら、ちょうどいいな!椿と桐のクラスに紅龍の傘下の“蒼龍”メンバーが二人いる。寮はちょうど、紅龍メンバーと一緒だ。だから、話も聞けるだろう!」
蕾もたまには役に立つんだな、そんなことを考えていると、蕾が何か思い出したように話し出した。
蕾「あ、そーだ!椿!言ってなかったけどここは今、女はお前だけだぞ。ま、お前は黒狼にいたし、家が家だから男ん中での生活は慣れてるだろ♪」
椿「・・・は?共学じゃねーの?んなこと聞いてねーぞ?」
蕾「いやー、最初は10人前後の女子が入学してくれたんだけど、1ヶ月もしないうちにみーんな辞めちゃって」
淡々と話す蕾。あたしは思わず蕾を睨みつけた。
椿「・・・それは、この学校の男どものせいって訳か?」
蕾「睨むなよ、怖ぇーよ!まぁ、多分な。喧嘩は至る所で起こるから危険だし、犯される危険もあるからなぁ」
桐「はぁあ!!?何だよ、それっ!!」
桐が側にあった机を両手で叩き、バンッ、と大きな音が室内に響いた。
蕾「・・・・・・俺達教師も、そーゆーことがないように守った。けど、毎日だから耐えられなくなったんだろうな」
苦しい顔つきをする蕾。
あぁ、だからあたしジロジロ見られたのか。確かに、あんだけ不良がいたら、いつ襲われてもおかしくないな。
悪いのは、この学校の腐った奴らって訳か。
蕾「・・・氷狼の名と炎狼の名、黒狼の名は有名だ。その名を狙って潰しにくる奴もいるかもしれない。バレないようにしろよ?」
椿「わかってるよ。それよりあたしらのクラスは?もう授業始まるんじゃねーの?」
蕾「あっ!時間忘れてた。ちょっと待ってろ」
蕾は急いで電話をかけ始めた。
そして、
――――バンッ!!
理事長室のドアが勢いよく開いた。またもや、ノックなしで。
?「蕾!転入生って・・・」
椿桐「「あ」」
入ってきた人と目線が合う。
最初のコメントを投稿しよう!