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広い屋敷に独りぼっちだった神様。
すぐ傍には一匹の猫が寄り添っています。
あんなに淋しかった時は
今はもう淋しくはありません。
動物たちは密かに心配していたのです。
「自分たちが帰ってしまえば神様はまた独りになってしまう」
「淋しくはないだろうか」
「居なくなっては終わないだろうか」
そう話しながら帰路に就いていたのです。
其を訊いた猫は応えました。
「ボクが傍にいるよ。だからあの人はもう淋しくないよ」
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