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その年、ワードレス王国に一人の女の子が誕生しました。
女の子の名前はヤディッセル・ミナスティス・ワードレス―――通称『ミナ』、この国の四番目のお姫様でした。
王様のタクトゥスはミナの誕生を たいそう喜びました。
しかし、困ったことにこの国にはこの国を継ぐ男の子がいませんでした。
ミナの姉たちの結婚願望は様々で、とても叶えることが出来ないようなものばかりでした。
なので、タクトゥスはミナにとても期待を寄せていました。
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