4884人が本棚に入れています
本棚に追加
/448ページ
「…うん、そうだよね。明日も仕事だから…もう切るね。大ちゃん相談乗ってくれてありがとう」
こんな気持ちない方がいい。
『あぁ。そのうちお前も分かるよ、お前のことを本気で一途に想っている奴がいることに。じゃ、おやすみ』
謎の発言をしたまま電話は切れた。
私のことを本気で想ってる人…?
そんな人いる訳が無いのに。
最後の言葉の意味はよく理解できないけど、とりあえず大ちゃんに相談して自分のすべき事は分かっ た。
ううん。
本当は違う。
────分かったつもりでいたい。
今日はもう寝よう。
どうせ待ってたって上総は帰ってこないのだから。
握り締めていたスマホを机に置いて、風呂場に向かう。
最初のコメントを投稿しよう!