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毒だと分かっているのに逃げられない。
上総への気持ちを自分の中で肯定してしまったなら尚更だ。
それでも…
流石に隣に座るのはムリ。
隣にいたい気持ちは山々なんだけども。
やっぱりそんな覚悟今は持ち合わせてない。
彼に抗えない自分に反抗してソファーではなく、その下に敷いてあるラグの上に腰を下ろした。
その行動に明らかにムッとしてる上総の顔。
怒ってるというか、何か思い通りにならなくて不機嫌になってるというか。
なんでそんな急に機嫌悪くなってるの?
ここに座るなってことなの?
マグカップをぎゅっと両手で握りしてめて考え込む。
でも、こっちに来いって言ったのは上総でしょ?
だから、そんな不機嫌になられてもこっちだって困っちゃうわ。
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