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「ちょっと!!他に人がいたらどうすんのよ。女子更衣室よ、ここ!出てって!!」
「電気切ってあんだからもう誰もいないだろ。」
「だからって…!」
私の方に向かってくる上総と対面しながらどんどん退いていく。
逃げようとするけれど、ここはそんなに広くはない。
それにドアはここ一つだけ。
遂に背中に固いものが当たってしまった。
「っ……!」
「その反応ってことは俺のメモ見たんだな。」
ニヤリと笑う。
「で?なんで大人しく帰ろうとしないわけ?」
まるで逃さないと主張しているような瞳をメガネの奥から覗かせる。
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