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だって、私に執着する必要なんて無いもの。 上総なら嫌でも女の子が寄ってきて、選びたい放題のはず。 こんなつまらないオンナ捕まえてどうするつもりなのよ。 強行突破で上総の横を通り過ぎたとき、グイッと強く後ろに体が持ってかれた。 気づいたときには目の前はもう真っ暗。 何が起きたのか把握できない。 びっくりして顔を上げるとあの妖しい目と視線が交わる。 今の自分の体勢──────── 上総に右手を掴まれたまま彼の体に引き寄せられていた。 なんでこうなってんの……? ってか、あの瞳!!! あんな目をした上総なんて今まで見たことない。 ヤバい、危険だ。
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