chart1

21/41

4886人が本棚に入れています
本棚に追加
/448ページ
「離し…」 「逃げたらここで襲う。」 襲う……!? 私の体は今の言葉で硬直してしまった。 だって上総なら本気でやりかねないもの。彼の思いのまま事が進んでいく気がしてならない。 それでも私はまだ彼に噛みつく。 それが見栄でも虚勢だったとしても構わない。 彼に弱さを見せてはダメな気がしたから。 「ば、馬鹿なこと言ってないで離してよっ!」 「それって襲っていいってこと?」 そう言った途端スルリと私のTシャツに潜り込んできた彼の手。 妙にその手は熱を帯びていた。
/448ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4886人が本棚に入れています
本棚に追加