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「朝から横にお前がいるって、ほんと幸せだ」
もう一度強くぎゅっと抱きしめられた。
「...私も幸せだよ?」
彼の胸元でもごもごと答えた。
とても恥ずかしくて上総の顔を見て言うことは出来なかったけど。
「こっち向けって」
上総の手が頬を包んで自分の目線まで持っていく。
二人の視線がぶつかる。
そのまま吸い込まれるようにふわりと優しくお互いの唇と唇が重なり合った。
唇を通り過ぎて、頬や額に彼は啄んでいく。
くすぐったくて身をよじるが、上総はそれを面白がって止めようとはしない。
それどころか、
「昨日の続き、今からしちゃう?」
そんな冗談をいう始末。
今のどこでそんなスイッチ入ったの?
からかってるのか、本気なのか。
よく分からないけど朝からアレは流石に無理。
昨日ので身体も心もいっぱいいっぱいなのに。
「だーめ。ほら、朝ごはん作るから起きるよ」
上総はつまらなそうに拗ねたふりをしてるが、それに付き合ってたらいくら体力があっても足りないから私も見なかったふりをする。
ベットから抜け出そうとした時に後ろから強い力で引かれて、またベットに逆戻り。
「明子からキスしてくれたら起きる」
下には上総。
ニヤリと意地悪そうに笑ってる。
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