少女

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僕は猫である。 人間たちの有名な小説には我輩で始まる有名なものがあるらしい。 そんなことは、僕には知ったこっちゃない。ただただ自分のことを話したに過ぎないからだ。 今日もあのおばあさんに食べ物をもらった。その時、あの丸々と太った黒いあいつと、取り合いになってしまったのは腹立たしいことだった。 あいつの伸びきった爪は簡単に僕の顔に傷をつける。ほんとに忌々しい。
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