少女

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そんなことで、満足とはいえない腹具合で食べ物を求めて歩き出す。 太陽はこの灰色の地面を暑くするし、下手に歩けば足の裏がいたくなってしまう。 そこが猫の悲しいところである。 人間は靴なるものを履き、その熱から守っているのは羨ましい限りだ。 誰か、僕のために靴なるものを作ってはくれないだろうか。 そんなことを思っていても、腹は空く。薄暗いところを歩くしかないのだ。
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