第二話 女王陛下からの荷物

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「まぁいい。その方が好都合だからな。」 「好都合?」 何を言っているのかわからずアリシアは聞き返す。 「中身は見ずに、しまっておきなさい。絶対に見てはいけない。」 何故? わからない。 頭が混乱した。 私にきた荷物なのに、見てはいけないとはどういうことなのか。 「今日の16時にはたつのでしょう?ルシャーも来ています。 お客様をずっと待たせてるわけにもいかないでしょう。 それほどまでに長い話になります。 だから今日はまだ……。」 それほどまでに大事な話をしなければならないほど あの荷物は大切で、特別ということなのだろうか。 それは 私が普通じゃないことに関係しているのではないだろうか。 そんな考えがアリシアの脳を占領した。 しかし、確かにルシャーを待たせているし、ひたすら考えているわけにもいかない。 一旦ルシャーのところに戻り、言いつけを守り、そのまま16時に出発することにした。
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