極々普通の一般的平凡な高校生

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―――なんて事を考えていても今の状況がどうにかなるわけがない。 文化祭とか言う行事で我がクラスはいったい何をやればいいのか。 その内容がなかなか決まらず教室内が気まずい雰囲気になっているのは別に俺のせいではないのだが 決して文化祭の委員だからと教壇に立ち、皆をまとめている俺の責任ではないのだが、教壇に向かってくるクラスメイトの視線が超痛いのは何でだろう。 はぁ、誰か積極的な奴が良い案だせよ。アニメの主人公みたいに無口キャラを通すのはやめてくれ。 そもそも、どうして俺は文化祭の委員会なんぞに入っているのだろうか。 チラッと横を見ると忌まわしき担任の姿が、忌まわしき担任の笑顔がそこにある。 殴りたい、あの笑顔 木村葉子(キムラヨウコ)、我が一年B組の担任。 容姿の良さ、人当たりの良さが生徒から好評でクラスどころか学校中の生徒から人気のある若手の女教師。 そんな最高級の担任だが、今だけは怨めしい。 彼女こそが俺を委員会に落とし入れた犯人だ。真実はいつも一つ ことの発端はある講義を受けてのレポート内容にあった。
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