愛香の場合

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「ヤダね。」 一言、そう言いながら、教室を出た。 「っ酷い!」 女が言う。 「俺は、卑怯な奴の味方にはなれない。」 俺はミナミがいじめられるのは許せない。 怖い? それでもいい。 こいつのそばにいることができるのならば。 階段の踊場でうずくまる彼女に、 そっと近づいた。 「もう大丈夫だから、顔見せて?」
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