愛香の場合

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「ミナミ?」 「大丈夫だから、心配しないで・・・・・・」 少しだけ、顔見せて、弱く笑った。 「俺はミナミ、君の力にはなれない?」 「っ、愛香、なんであなたが悲しそうな顔しているの?」 「ミナミが悲しそうな顔しているのは許せない。それじゃあ、理由にならないかな?」 愛香は、しゃがませていた体を立たせて、 ついでにミナミの腕を掴んで、その場に立たせた。 「愛香?」 「今日は、サボろ? 教室には今、行きたくないでしょ?」
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