13人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
教室の窓から見えた、どんよりとした空を思い出し
靴箱の中にしまってある折りたたみ傘を持ってから
勢いよく家を出た私は
ある異変に気が付いた。
玄関を出てすぐ正面に見える電柱。
走って家を出たので一瞬しか目に入らなかったけど・・・
・・・え?
ピリピリするような
とても嫌な空気を感じ取った私は
走りながらも
気になって後ろを振り返った。
見間違いならよかったのに
そこに彼女は居た。
電柱の後ろに隠れながら、恐ろしい形相で
こちらを睨みつけてくる女の子。
走りながらも目を離せない。
一瞬、私は呼吸を忘れた。
最初のコメントを投稿しよう!