新聞部の少女

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・・・ところ変わって、ここは都内のとある高校。そこに、眼をしょぼしょぼさせた少女がいた。 「・・・はー疲れた・・。アイツの相手したせいで全然眠れなかったわ・・。」 何を隠そう、ここは霊夢の通う学校。霊夢は教室の席に座ると、疲れた体をどっと横たえた。 「うー・・授業とかめんどい・・・」 そんな風に霊夢がぼやいていると、傍らにカメラとメモ帳を持った二人組が近づいてきた。 「すいません、霊夢さんですよね?」 少しはねた黒いショートの少女が、メモ帳を構えて霊夢に言う。霊夢は顔を上げ、露骨に胡散臭そうな顔をした。 「・・誰、あんた。」 「あややや、これは失礼しました。私は新聞部の部長、射命丸 文と申します。こっちは後輩の犬走 椛。あなたの同級になりますね。」 「・・どうも。」 白いショートの椛がお辞儀し、文は握手を求めたが、霊夢はそっぽを向く。 「何か用?」 「よくぞ聞いてくれました!実は先日また巷を騒がせた、あの変態集団の事ですが・・」 その言葉に一瞬、霊夢が眉をひそめた。 「何か知りま「知らない。」ええっ!?」 あまりにあっけない回答に、文は愕然となる。 「ちょ、な、何かないですか?そんなこと言わずに!」 「知らないって言ってんでしょ。」 そう言って、霊夢は席を立ち、すたすた廊下に歩いていく。 「わ、分かりました!椛を好きにしていいですから!」 「いらない。」 そう言って、霊夢は出て行った。 「とほほ・・このままじゃ、我が部の影は薄くなるばかり・・・」 「先輩、それよりさっき、何気にとんでもないこと・・」 椛が言いかけた時、しょんぼりしていた文が「あ」とつぶやいた。 「そうだ!希望はありますよ椛!」 「あの先輩、聞いてます?」 顔を輝かせ、文は続ける。 「口では知らないと言いましたが・・あんな大事件、平然と知らないと言えるなんて、これは逆に何か隠してるんですよ!」 「聞いてないですね。」 ため息をつく椛の肩を、文ががっしと掴む。 「というわけで椛、放課後尾行しましょう!」 「嫌です。勉強しますんで。」 椛は踵を返していった。文はカメラを見つめ、真剣な顔になる。 「特ダネがあっても知りませんよ・・・!」 その文の目は、獲物を見つめる鴉のようだった。
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