新聞部の少女

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「かかれー!!」 ルーミアの号令とともに、数十人の罪袋が襲い掛かる。 「はっ!!」 しかし、霊夢はまたしても拳と蹴りで罪袋を寄せ付なかった。 「・・うっとおしい・・!」 霊夢は呟き、目の前の一人に回し蹴りを喰らわす。 「ぐはあ!」 それが後ろの罪袋たちに衝突すると同時に、札を掲げる。 「パースウェイニードル!!」 「がはあああっ!!」 罪袋たちは一気に吹き飛ばされた。 「むむっ、なかなかやるなー。だけど・・」 ルーミアは最初こそ少し焦ったものの、すぐに余裕を取り戻す。 「私の闇にはかなわないのだー!」 「!!」 ルーミアが叫ぶと同時に、あたりが漆黒の闇に包まれた。 「・・なるほど。これが本領ってわけね。」 霊夢は少々顔をしかめた。 「さあくらえー!夜符『ナイトバード』!!」 すると、ルーミアから大妖精の時とは比べ物にならない量の弾幕が放たれた。 「これが『スペルカード』の力なのだ!当たればただでは済まないのだー!」 ルーミアは高々に笑う。しかし・・ 「・・どこ狙ってんの?」 霊夢の視界には、遥か遠くを過ぎ去る光の球が、ちらりと見えていた。 「あ、あれ?こっちじゃないのかー!?」 「見えてないんかい・・」 霊夢はやれやれと溜息をついた。敵とは言え呆れてくるのだろう。 …そのころ、文は。 「ん、んー・・・」 文はうなりながらよろよろと起き上る。が、周りの景色に衝撃を受けた。 「な、何ですかこれ?真っ暗!?私そんなに気絶してたんですか!?」 そうやって焦っていた時、大きな声がした。 「闇符『ディマーケイション』!!」 「へ?」 声に文が振り返ると・・・ ドオオオオォン!! 「きゃああああああ!!」 爆風で吹き飛ばされ、またもや気絶してしまった。 「ふう・・」 霊夢はお札を取り出す。 「パースウェイニードル!」 針を発射すると・・ 「ぐわー!!」 ルーミアに見事命中し、闇が解ける。 「く・・何故分かったのだー!?」 霊夢は平然と答える。 「・・あんたね、あんなふうに叫んで弾幕飛ばしてちゃ、ばれるに決まってんでしょ。」 「・・あ。」 ルーミアがそう言った時には、既に霊夢が札を掲げていた。 「霊符『夢想封印』!!」 「ぎゃーーーっ!!」 ピチューン
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