Cherry 9

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ママはシラッとした顔で、お客様用のスリッパを玄関に並べた。 ママは私を弄んでいる。 ママのあとについてリビングに入ると、パパは驚いたように私達を見つめた。 「パパ、お客様よ。それと家出娘さん」 「はじめまして。高見良です。夜分にすみません。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。美生さんとお付き合いさせていただいています。 今日は私達のことで、ご心配をかけ大変申し訳ありませんでした」 良は一気に喋ると、パパとママに深々と頭を下げた。 良の隣で不貞腐れていた私の頭を左手で押さえ、私にも頭を下げさせた。
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