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ママはシラッとした顔で、お客様用のスリッパを玄関に並べた。
ママは私を弄んでいる。
ママのあとについてリビングに入ると、パパは驚いたように私達を見つめた。
「パパ、お客様よ。それと家出娘さん」
「はじめまして。高見良です。夜分にすみません。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。美生さんとお付き合いさせていただいています。
今日は私達のことで、ご心配をかけ大変申し訳ありませんでした」
良は一気に喋ると、パパとママに深々と頭を下げた。
良の隣で不貞腐れていた私の頭を左手で押さえ、私にも頭を下げさせた。
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