2.愛玩の方程式

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 放課後のクラブ活動が待ち遠しい。  恋は障害が多いほど燃え上がるというが、今の俺はその心境に近いのかもしれない。昨晩から如月先輩の事ばかり考えていた。  如月先輩は、彼氏がいるのだろうか?  あれだけの美人だから、一人や二人いても不思議ではない。いや、美人過ぎていないということもあり得る。後で、訊いてみようか。  放課後、俺はクラスの哀れむような視線を振り切り、部室へと向かった。  ドアをノックして、「失礼します!」と勢いよく入る。既に全員集まっていた。 「お、来た来たー」  部員の一人が俺を見て叫んだ。 「あ、よろしくお願いします。新入部員の鷹山トオルです」  俺は元気よく挨拶する。そして、彼女達を見て驚愕した。何だ、このクオリティの高さは!?  この学園の美少女トップファイブが集結しているのではないか、と錯覚してしまうほどの美人揃いだ。 「では、一人ずつ紹介していこうか。私は三年の鹿島紗織。副部長をしている。よろしく!」  鹿島先輩は、陽気で快活。ボーイッシュな感じで、うら研よりも運動部が似合いそう。 「二年の猪俣良美。趣味は クイズ。よろしく」  猪俣先輩は、如何にも秀才という雰囲気がする。 「私は三沢蝶子。二年生よ。特技は料理です。よろしくお願いします」  三沢先輩は、家庭的でお嫁さんにしたいタイプナンバーワンかな。 「三年の猫柳ゆいだ。趣味は麻雀」   猫柳先輩は、五人の中で一番色気を感じる。しかし、趣味が麻雀て…… 「如月すずめです。改めてよろしくお願いします」  俺の好みは、やはり如月先輩かな。清楚で可憐な雰囲気が堪らない。
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