4・接近 (その1)

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そんな言葉も 握られた右手の痛みも 気にならない位 オレは衝撃を受けていた 振り向いた尻の男は 色白の綺麗な肌に 顎のホクロがに妙に色っぽく 見上げてくるその瞳は茶色で 吸い込まれそうになっていた 暫く見とれてしまっていたら モゴモゴと尻の男が喋りだした 「イヤ・・あの・・ この人痴漢じゃなくて ワタシの恋人なんです・・・ すみません、勘違いさせちゃって」 オレは呆気にとられ ・・・ポカン・・・と尻の男を 先程とは違う目でまた見つめる タイミング良くホームに電車が着き ドアが開くと 「お騒がせしました」 ペコリと尻の男が頭を下げ オレの左手を引っ張り電車を降りた
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