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そんな言葉も
握られた右手の痛みも
気にならない位
オレは衝撃を受けていた
振り向いた尻の男は
色白の綺麗な肌に
顎のホクロがに妙に色っぽく
見上げてくるその瞳は茶色で
吸い込まれそうになっていた
暫く見とれてしまっていたら
モゴモゴと尻の男が喋りだした
「イヤ・・あの・・
この人痴漢じゃなくて
ワタシの恋人なんです・・・
すみません、勘違いさせちゃって」
オレは呆気にとられ
・・・ポカン・・・と尻の男を
先程とは違う目でまた見つめる
タイミング良くホームに電車が着き
ドアが開くと
「お騒がせしました」
ペコリと尻の男が頭を下げ
オレの左手を引っ張り電車を降りた
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