4・接近 (その1)

9/50
前へ
/240ページ
次へ
その時次の電車がホームに着いた 「じゃ、ワタシはコレで・・」 と尻の男が 電車に乗り込もうとしている 逃がすかコノヤロー!! とっさに尻の男の手を握る 「もう!ホントに! 何なんですかアナタ!! やっぱりさっき無視すればよかった 手を離してください!!」 本気で怒る尻の男 それでも もう手離す訳にはいかないんだ! 「離せっ、コノッ!!」 「ヤダ、離すか絶対!」 「っ離せよっ!」 「ヤダっつてんだろー!」 押し問答が続く いつの間にか行ってしまった電車 「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」 「ハァ・・ッハァ・・・」 2人して 前屈みで膝に手を付き息を切らす 「ハァ・・ハァ・・もう、 何なんですかアナタ、本当に・・」 「ッハァ・・だから、ッハァ・・ オレの究極の尻だっつってんだろ」 疲れたオレらは 2人して地べたに座り込む
/240ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加