1・ちょっと変わった日常

32/43
前へ
/240ページ
次へ
「ホーーーッ」と息を吐く秋葉 「もう大丈夫?! また切羽詰まったら いつでも言ってね!!」 って真っ赤な顔で言っている 「イヤ・・だから・・ オレ別に大丈夫だし」 「えっ?そうなの?!」 逆に 「えっ?!?!・・・・・」 「えっ?!?!・・・・・」 2人して見つめ合う 「そっか~ そっか~ならいいんだよ~」 力が抜けたのか座席に倒れ込む 「もうさ~ マツリューが犯罪者になっちゃう 瀬戸際かと思ってさ~ 違うなら良かった~」 「はは・・」もう犯罪者だ 「でもさーでもさー」 「何?!」 「ちょっと気持ち良かったかも・・」 と恥ずかしそうに手で顔を覆う秋葉 「えっ?!」マジかよ 「もーマツリューのテクニシャン!」 イヤイヤ・・・ 「マジで、マツリューになら 痴漢されても許しちゃう って女の人いっぱい居そう」 「はは」実際居るし 「でも、犯罪だし やっぱやっちゃいけないよね~」 「そうだな」 正論だ 秋葉の言うことは もっともで当たり前の事だ 「痴漢されてみて分かった 声出すのも勇気が要ると思うし コレまた、キモいオヤジとかなら 尚更イヤだよね~!!」 そう言われてもきっとオレは 痴漢をやめることが出来ないのだろう いつからこんな変態になったんだ?! そんな事を考えたって 今のオレが変われるわけでもない
/240ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加